建て替えの流れ

建て替えは段取りが大切!

一般的な家屋と異なり、園舎建て替えに関する事務手続きや申請は多岐にわたりとても複雑です。
スムーズに進めるためには、しっかりと計画を立て一つ一つの手続きを不備なく進めていくことが大切です。
ここでは、計画立案から新園舎完成までの大まかな流れをご紹介いたします。

STEP
1

ヒアリング

まずは弊社にお問い合わせください。
具体的なイメージや明確な建て替え時期などがお決まりでない状態でも結構です。
弊社担当がお客様のもとへ伺います。

お客様にお願いすること
  • 園の方針や保育理念、将来的な計画、現園舎でのお困りごとなど、どんなことでもお聞かせください。
  • この段階でのご質問などがあれば、何でもお尋ねください。
弊社がすること
  • お客様のご要望の内容をまとめ、必要な調査を請け負います。
  • 費用・補助金・工期・仮設園舎など、建て替えにあたり必要な手続きや準備についてご案内いたします。
  • お客様のイメージや建て替えの方針が固まりましたら、具体的な計画案作成へと移ります。

STEP
2

事業計画案の作成

保育園の設置基準を考慮して基本となる間取り・デザイン・構造・設備等を検討し、打ち合わせを進め、基本設計を作成いたします。
また、資金計画(自己資金・寄附金・借入・補助金など)についても合わせて進めていきます。
決定した内容を元に事業計画案を作成し、評議員会への諮問を経て理事会の決議を仰ぎます。

お客様にお願いすること
  • 基本設計および計画案の内容に齟齬がないかご確認をお願いいたします。
  • 建て替え計画や補助金の申請について、所轄庁へ事前相談をお願いいたします。
  • 評議員会および理事会の開催をお願いいたします。
弊社がすること
  • 基本設計、事業計画案を作成いたします。
  • 評議員会、理事会で必要な資料を作成いたします。

STEP
3

建築確認申請・各種申請

計画案・基本設計に基づいた内容で実施設計図面・仕様書を作成し、費用・工期の見積もりをします。
各種補助金、借入の申し込み、園舎の変更届、建築確認申請、仮設許可申請などの手続きを行います。

お客様にお願いすること
  • 弊社作成の申請書類のご確認・押印をお願いいたします。
  • 各種書類の提出、各審査機関への申請料のお振込みをお願いいたします。
弊社がすること
  • 実施設計図面・仕様書、費用・後期のお見積りを作成いたします。
  • 申請書および必要書類の作成をいたします。

STEP
4

着工~竣工

敷地内にスペースがある場合
仮設園舎を利用して建て替えを行います。
敷地内にスペースがない場合
以下のいずれかの方法で建て替えを行います。
  • 敷地外に土地を確保して仮設園舎を建てる
  • 仮設園舎を建てず、建て替え期間中は近隣の施設で保育活動を行う
  • 仮設園舎を建てず、部分的に取り壊しながら建て替えを進める
  • 仮設園舎を建てる場合

    敷地内に建てる場合・敷地外に建てる場合ともに、仮設園舎完成後保育スペースをそちらへお引越しして頂き、旧園舎を解体いたします。
    新園舎の完成後、保育スペースを新園舎へお引越しして頂きます。
    その後仮設園舎の解体となります。

  • 仮設園舎を建てない場合

    旧園舎の一部を解体して建て替えた後に残りの部分を解体し、先に完成した新園舎を増築する形で全体を仕上げます。
    工事を行っていない部分のみで保育スペースを確保する形になりますので、必要に応じお引越し作業をお願いいたします。

    仮設園舎を建てず近隣施設で保育活動を行う場合は、「仮設園舎を建てる場合」と同様のお引越しの流れとなります。

いずれの場合も竣工後に建築確認検査(完了検査)を経てお引き渡しとなります。

お客様にお願いすること
  • 仮スペースへのお引越しに伴う保育環境づくりをお願いいたします。
  • 引っ越し業者の手配をお願いいたします。
  • 工程や仕上げの確認等の定例会議へご出席をお願いいたします。
  • 工事代金(手付金・中間金)のお支払いをお願いいたします。
弊社がすること
  • 工事の管理をいたします。(安全確保、工程のチェックなど)
  • 仮設園舎のライフライン、ネットワーク環境の整備をいたします。
  • 建築確認検査(中間検査・完了検査)の手配をいたします。
  • 定例会議にて、各種確認・サポートを行います。
  • 竣工写真を撮影いたします。

STEP
5

各種登記・申請

建物表題登記、登録免許税非課税証明申請、建物保存登記など、竣工後も様々な申請があります。
全ての手続きが完了するまで、しっかりとサポートさせて頂きます。

お客様にお願いすること
  • 弊社作成の申請書類のご確認・押印をお願いいたします。
  • 各種書類の提出、各審査機関への申請料のお振込みをお願いいたします。
  • 工事代金(残代金)のお支払いをお願いいたします。
弊社がすること
  • 申請書および必要書類の作成をいたします。
  • ご不明な点などのアフターフォローをさせていただきます。

仮設園舎について

長期休暇のない保育園にとって、安全で快適な保育スペースは建て替え中であっても欠かすことができません。
そのため必要になるのが仮設園舎(プレハブ)です。

「仮設」という言葉から簡素で快適とは程遠いイメージを抱かれることが多いのですが、利用された方からは「思いのほか快適」との声を多く頂きます。
実際、仮設とは言え建築基準法に基づいて安全面に配慮されており、冷暖房・換気・採光・清潔なトイレなど、保育活動に必要な設備は十分に整っています。

仮設園舎は敷地内に建設できればベストではありますが、なかなかそれができない保育施設も多いのが現実です。
そのような場合に、仮設園舎建設のための土地を敷地外で確保する方法以外に「既存の園舎を運営しながら部分的に建て替えを進めていく」という方法もあります。
また、必要に応じ近隣の施設や土地探しも承りますので、仮設園舎のことでお悩みでしたら弊社へご相談ください。
いずれの方法であっても、安全に建て替えを進めるにあたって重要なことは、しっかりと計画を立てて信頼できる業者に依頼することに他なりません。

規模によって費用は異なりますが仮設園舎建設費も各種補助金の対象になりますので、仮設園舎の建設や仕様のご相談、補助金申請についてもお気軽にお問い合わせください。

建て替えQ&A

- よくあるご質問 -

よくいただくご質問をまとめました。
その他ご不明な点やご相談など、お気軽にお問い合わせください。

A. 弊社は保育園業務に特化して実績を積んでまいりましたが、建て替え業務においてやはりいちばんに配慮しているのが子どもたちへの影響です。
子どもたちにとって第二のおうちとも言える園舎ですので、事前にしっかりとヒアリングを行い園の方針・特色を反映して設計、デザインいたします。
安全性だけでなく動線・回遊性を考慮し、環境が変わっても子どもたちがストレスなくのびのび過ごせる空間づくりを大切にしております。
建て替えに関わる業者すべてが、子どもたちや保護者・職員の皆様に安心して過ごして頂くことができるよう心がけております。

A. 自己資金や寄附金以外にも、事業団および民間金融機関からの借入、各種助成金・補助金制度などをご利用頂くことが可能です。
弊社では手続き方法のご案内や申請書類の作成、返済計画作成などのサポートも行っております。
また、予算を抑えるための各種ご提案もいたしますので、ぜひ一度お問い合わせください。

A. 国による「保育所等整備交付金」、地方自治体による「民間保育所施設整備費等補助金」(名称は自治体によって異なります)が対象となります。
また、太陽光発電システムやバリアフリー化など、導入する設備により対象になるものもございます。
補助率や補助対象は自治体により異なり、申請に多くの資料作成や提出が求められますが、弊社が丁寧に申請サポートをいたしますので、お気軽にご相談ください。

A. 園舎の建設には多くの専門業者が関わります。
「この設備のことはどこに相談すればいい?」「あの案件、担当者は誰だっけ…」保育園の日々の業務に追われながらだと、些細な確認でさえスムーズにできないということは珍しくありません。
そのような業者とのやり取りにおいても、弊社が総合窓口となって各専門業者へ取り次ぎ、最短で連絡が取れるようにしております。

A. 既存の園舎を運営しながら園舎の部分ごとに順に建て替えを進めていく方法もございます。
保育活動や送迎時の安全確保を最優先して施工いたしますのでご安心ください。
具体的な計画や流れは園舎の状態や形状、お部屋の配置等によって異なってまいりますので、まずはお問い合わせください。
敷地外に仮設園舎を建てる場合の土地探しについてもご相談いただけます。

A. ご相談いただいた際には、過去の事例や最近の傾向などをご紹介しながら様々なご提案をさせていただきます。
待機児童問題も解消へと向かい「利用者が保育園を選ぶ時代」へと移行している今、「選ばれる保育園」を作ることが大変重要です。
ただ建て替えるだけではなく、子どもたちが喜び、保護者に選ばれ、職員が働きやすく、地域で長く愛される保育園にする工夫が弊社にはあります。

A. 地球にやさしいクリーンエネルギーである太陽光発電を、建て替えを期に採用したいとお考えの方は多くいらっしゃいます。
蓄電池とセットで災害時に備えることができ、光熱費の高騰が続く昨今では電気代の削減につながるメリットも大きく、設置に関しても補助金を利用できる場合があります。
子どもたちが環境について考えるきっかけとして、また、SDGsへの取り組みとして設置される園や教育機関も増えています。
ただし、設置場所によっては思った程発電できなかったり、反射光による近隣トラブルも起こり得るため慎重に検討する必要がございますので、設置に関しては弊社までご相談ください。

その他、建て替えに関するご相談はお気軽にお問い合わせください。
設計事務所、工務店、司法書士など、各分野のスペシャリストと連携して、皆様のお困りごとを解決いたします!

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